高齢者になってくるとおしっこの近い、頻尿の傾向がでてくるのは仕方がありません。頻尿の症状がでると、特に夜間などに何度もトイレに起きるようになったりで睡眠不足にもなりかねないところが厄介です。
高齢者の方が、心臓や呼吸器、糖尿病などの慢性疾患をもっている場合などで、特に夜間の頻尿がみられやすいようです。
■女性に多い膀胱炎とそのセルフケア
膀胱炎は男性より女性に多くみられ、膀胱に細菌が感染する病気です。微熱がつづく、尿が濁る、尿が近くなり残尿感がある、排尿痛がある、腰やからだがだるいなどの症状が出ます。
特に寝たきりの高齢者では、はっきりした症状がなくても尿の検査で膀胱炎と診断されることが少なくありません。次のポイントに気をつけてください。
(1)水分を多めにとり尿量を増やす。腎臓でできた尿は病原菌ゼロです。無菌水で膀胱を洗うつもりで水分をとります。
(2)トイレに行くのをがまんしない。尿を膀胱にためるほど細菌が繁殖しやすくなります。仕事ではトイレをがまんするケースもありがちですが、膀胱炎のくり返しにつながりますので気をつけましょう。
(3)自覚症状が軽くなっても、治療を継続しましょう。薬などを使うと、1?2日で自覚症状は軽くなります。しかし、そこで治療を止めるとまた再発しますので、尿の検査で治ったこと判断されるまでは、治療をつづけてください。
(4)膀胱炎の再発をくり返すときは、他に原因があるかもしれませんので専門的な検査を受けましょう。
(5)膀胱炎は、抵抗力が落ちたときになりやすいので、疲労の回復や栄養に気をつけることです。
■男性だけに起こる前立腺肥大とそのセルフケア
前立腺肥大は、夜中に2回以上トイレに起きる、尿が出にくい、尿の勢いが弱いなどの症状がみられます。放っておくと、トイレの回数が増えて睡眠不足になったり、尿が漏れたり、膀胱炎を起こしやすくなったりします。
早めに診察を受け、セルフケアを心がけることが大切です。前立腺肥大がある人は、下腹部を冷やさないように気をつける、おふろに入って筋肉の緊張をゆるめる、などのセルフケアを心がけましょう。
いずれにしても、水分を制限するのはよくありません。治療をおこなうことで症状をかなりやわらげてくれますから、年だとあきらめないで、ぜひ早めに医師に相談しましょう。