高齢者の聴力低下の特徴
聞き返しが多くなった、質問と異なった返事が返ってきた、返事が返ってこないなど、家族が高齢者の聴力の低下に気づくのは、このようなきっかけからです。
聴力が徐々に衰えている場合、高齢者り自身には耳が遠くなったという意識がないことが多く、本人の訴えがないこともしばしばです。
高齢者の聴力低下の特徴は、
(1)高い音から聞こえにくくなる
(2)音が聞こえていても、その内容が理解できない
(3)人と接する機会の少ないお年寄りは聴力低下に気づくのが遅れるなどです。
高齢者の聴力低下がすすむと、情報が制限され生活に重大な障害が起こります。
会話に限らず、電話、テレビ、インターホンなど音による情報は無数にあり、それらが聞こえなければ生活は不便です。
会話も聞き取りづらい、会話の内容が理解できにくいなどの影響で引きこもりがちになりやすく、精神的に不安定になり、疑いやすくなったり、周りからぼけやうつ病と思われたりもします。
家族は低下に早く気づき、不自由さを理解して、お年寄りを孤立させないようにしなければなりません。
聴力低下したお年寄りは、引きこもりがちですので、
気持ちをできるだけ外界に向けてもらうために、家族のほうから忍耐強く会話を試みましょう。実際には、表情がわかるように正面に向かいあい、低い落ちついた声で話すようにします。
難聴はほとんど治療できないため、ひどくなったら補聴器が必要になってきます。
ここで注意したいのは、耳鼻科で選んでもらった補聴器でも、使い慣れるまでに普通2?3カ月かかります。ある程度余裕をもって使い始めるほうがよいのですが、雑音で頭痛や耳痛が起こることもあるため、難聴ががまんできる間は補聴器をあまり用いない人も少なくありません。